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九十九屋さんたの妖怪古今録

カムロちゃん

佐倉城の下屋敷書院に出たという振り分け髪の禿

佐倉・城下町400年記念イメージキャラクター カムロちゃん
佐倉・城下町400年記念イメージキャラクター カムロちゃん
千葉県佐倉市のイメージキャラクター、カムロちゃんをご存じですか?
可愛い女の子、ではありますが、実のところは佐倉城の下屋敷書院にある絵の中から抜け出た妖(あやかし)なのです。

古今佐倉真佐子にこのようなこんな感じの記述が。
 佐倉城の下屋敷書院に、八~九歳のかむろが毎晩出ては、遊んでいる。正体は書院の中にある納戸に描かれた絵のようだ。その絵には、肩までの長さに切った髪を、左右に分けている姿が描かれている。その絵から外に出て遊ぶようだ。私も、夜の番人をしたときに、足音が聞こえてきた、まるで人がいるようだ。

 ちなみに私というのは、古今佐倉真佐子を記しました渡辺善右衛門守由さんの事です。佐倉藩主稲葉家の家臣だった方で、普通におつとめをされる方でした。稲葉家は20年ほどで、京都の方に転封となり、守由は京都で佐倉の思い出を書き記しました。
 ちなみにカムロちゃんの事はそのほんの一部で、佐倉城内をはじめ、武家屋敷、風俗や風習、動植物にいたるまで、分かりやすい叙述で克明に書きとめてあり、佐倉の生活史として重要な資料となっています。この本のおかげで当時の日常を垣間見る事もできるので、歴史や民俗以外の分野でも見かけるものです。

参考:佐倉・城下町400年記念サイト

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