本居宣長（もとおり　のりなが）は江戸時代に古事記の研究をして、「古事記伝」を著した人物です。

受験対策としては、これだけで十分です。
そのため本居宣長が実はお医者さんだったという事実を知る人は少ないかもしれません。

本居宣長は伊勢国（現在の三重県）で木綿問屋の次男として生まれました。当時は商人の家に生まれたら商人になるのが当たり前の時代でしたから、家を継がない次男であった宣長は、江戸の木綿問屋に養子に出されます。

ところが1年ともたずに実家に帰り、また別の家に養子に出されたものの、長くは続きませんでした。

その後、商人は諦め、京都で医学を学び医者となります。医者として働く傍ら、国学の研究を続け、35年もの歳月を費やした研究の成果が「古事記伝」です。

仕事をしながら研究を続けることの大変さは想像に難くありません。その努力の結果、現代にも国学者として名を残すほどの成果を上げました。

教科書では１～２行で紹介される偉人の人生も、調べてみると様々な発見があったりします。



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