「敵を知り己を知れば百戦危うからず」

孫氏の兵法における有名な一節です。

「勝てる」と訳す人もいますが、私は「敗れることはない」と表現しているところが重要だと考えています。



また、徒然草（110段）では、双六の名人が勝利の秘訣を聞かれて次のように答えています。

「勝とうと思って打ってはいけない。負けないようにと思って打つ。」
「どんな手を打つと負けてしまうのかを予測して、例え少しでも負けるのが遅くなるような手を使うのがよい。」



勝負においては、勝とうと思って戦うのではなく、負けないように、失敗しないようにと考えて行動することが大事ということです。


受験でも、入試問題を分析し、調べ負けないように学習した人ほど合格します。

・得意を伸ばすこと以上に、苦手な科目を無くす努力をする

・過去問を分析して戦略的に学習する

・自分のミスを分析してミスを減らす努力をする


ミスした問題や苦手な単元、ついつい目を覆いたくなるところから目をそらさずに取り組む人ほど合格に近づきます。

挑むべき敵（入試問題）のことを調べ（過去問を練習・分析して）戦略的に学習した人ほど、合格の可能性が高まります。


解きっぱなしのテキストや模試はありませんか？

すべて「解ける」ようになるまで復習しましたか？

入試直前期には、焦って新しい問題に手を広げる前に、復習が不十分なものに取り組むべきです。

もちろん、あなたが正しい受験戦略で学習していることが前提です。



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