中学受験でも、高校受験でも、大学受験でも、算数・数学が合否を分けます。
大手塾の説明会などで、合格者と不合格者とで算数・数学の点差が一番大きい、だから集中的に学習する必要がある、なんて話を聞いたことがあるかもしれません。
そのままオプションの特訓講座などを勧められたら人もいるかもしれません。
この話、ウソとは言いませんが、少し説明不足で、余計な不安をかき立てているように思います。
まず、受験校選定の段階においては、算数・数学の得点力により、受験校が絞られます。
算数・数学は最も習得に時間がかかる科目で、他の科目と違って運良く正解できる選択問題もほぼ無いからです。
他の科目であれば選択問題などで何となく得点を重ねることができても、算数・数学は必要な勉強をしていないと0点の可能性もあります。
ただ、入試本番においては、算数・数学を得点源としている生徒より、他の科目を得点源としている生徒の方が安定して合格を勝ち取る傾向にあります。
なぜ算数・数学が合否を分けるかというと、1問あたりの配点が大きい科目だからです。
少しのミスが大きな点差となります。
数学の1問は、他の科目の2~3問分の点数が割り振られている場合もあるうえに、大問のはじめでミスすると、まとめて不正解となり、大量失点のリスクもあります。
他の科目であれば、ちょっと間違えた問題があっても2、3点の失点で済むところが、算数・数学はちょっとのミスが10点以上の失点に繋がる恐れがあります。
だから本番の入試で算数・数学でミスした人は不合格になってしまいます。
ただ、この話は算数・数学が得意科目でなければ合格できないという意味ではありません。
例えば受験直前期に、合格まであと20点伸ばす必要があるなら、どの科目に注力すべきでしょうか。
算数・数学の得点を40→60点とするより、理社の得点を60→70点と10点ずつ引き上げる方が現実的です。
もちろん時間に余裕のある時期であれば算数・数学の得点アップを目指すべきですが、直前期に、それもこれまでに学習を続けてきたのに伸びなかった算数・数学を引き上げるのは厳しいですよね。
それに小さなミスが大量失点を招く算数・数学の得点に頼っている人より、他の科目で手堅く得点を重ねることのできる人の方が、本番でのリスクも小さいです。
どのレベルの学校を受験できるかは算数・数学の習熟度が左右しますが、何も算数・数学で高得点を取れなくても、他の科目との合計で合格点を取りに行く作戦を立てても、全く問題がないのです。
どの科目が伸ばしやすいのか、それぞれの科目で何点必要なのか、戦略的に取り組むことが大事です。
一番よくないのは、何となく算数・数学を伸ばさないといけないと決めつけてしまうことです。
一人ひとり得意なことも苦手なことも違うのですから、受験における作戦も周りと同じである必要はありません。
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