現在、高校1年生の皆さんから新しい教科書(新課程)による学習が始まっています。
その中でも特に影響が大きいのが数学、それも高2以降に学習をする「数学B」「数学C」です。
つまり、本番はこれからということです。
そして、実は数学の再編による影響が最も大きいのは文系大学志望の高校生です。
★主な変更点
新設される「数学C」は、保護者世代の皆さんが学習していたかもしれない「かつての数学C」とは単元が異なっています。
(旧課程)
数学B:
ベクトル、数列、確率分布と統計的な推測
(新課程)
数学B:数列、統計的な推測、数学と社会生活
数学C:
ベクトル、平面上の曲線と複素数平面、数学的な表現の工夫
こうして見ると、「数学B」で学習していた「ベクトル」が「数学C」に移行されたのが最も大きな変更点なのです。
では、文系の高校生は数学Bからベクトルがなくなって楽になるのかといえば、残念ながらそうではありません。
国公立大学では文系でも共通テストで「数学Ⅱ、数学B、数学C」が1科目となって課される見通しです。
※大学・学部によっては「数学Ⅰ」または「数学Ⅰ・数学A」のいずれかの受験となる可能性もあります。
2025年度の新共通テストでは、数学B、Cについては、「数列」「統計的な推測」「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」の4項目の中から3項目を選択して回答することになります。
単元ごとの難易度を考えると、文系は複素数平面を避けて「数列・統計的な推測・ベクトル」を選択する人が多いのではないかと考えられます。
つまり、
これまで「数学B」で学習してきた「ベクトル・数列」に加えて、「統計的な推測」をやることになった、と解釈すべきです。
★文系ほど高校カリキュラムのチェックが必要
このような話は私立文系を目指す受験生には無縁のことと思いきや、実はそうでもありません。
上位進学校ほど国立大学合格者数を増やすことに熱心です。
国立大学への合格者数の増加が、受験者数の増加につながるからです。
上位進学校ほど、国公立大学の受験科目に合わせて数学に力を入れていくのだから、数学が苦手だからと文系を選択しているにもかかわらず、高1,高2とかなりの時間を高校数学にとられることになりかねません。
私立大学ほど「総合型・推薦」選抜の利用が拡大している現状を考えると、高校の評定を無視した大学入試対策は非常に不利になります。
これから高校受験の受験校を選ぶ皆さんは、高校のカリキュラムで、数学B、数学Cは必修なのか、選択なのか、よく確認しておいたほうがよいでしょう。
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