欧米諸国が個性や自主性を尊重した教育を行っているからと、2000年代の日本が取り入れたのが「ゆとり教育」です。
2000年にはPISA(OECD加盟国における学力調査)の数学で1位を誇っていた日本が、なぜか他国の教育方式を追随するという選択をし、2018年の調査で数学は6位と低下しています。
※PISAは3年ごとに実施されますが2021年はコロナで1年延期、2022年の結果は例年通りなら翌年12月頃に公表されます。
「ゆとり教育」を取り入れた当時の文部大臣(元東大総長)は「個性と自由を尊重した教育で不登校も落ちこぼれもなくなります」と言っていましたが、不登校は増え、PISAで判断するなら成績も低下しています。
「ゆとり教育」が失敗すると、当時のPISAで世界一だったフィンランド式教育を取り入れようとしますが、そもそもの教育制度やカリキュラムが大きく異なっていたこともあって導入に失敗しました。
その次はコンピュータ教育です。
新しい取り組みに失敗したら元に戻すという発想は無いようです。
振り回される子ども達は大変ですが「ゆとり教育」には良い面もありました。
それは教職員の労働時間の削減です。
当時はILO(国際労働機関)からも日本の過剰労働は問題だと指摘されていましたから、週休2日制への移行には大きな意味がありました。
先生たちを休ませるために週5日の授業にするとは言えないから「ゆとり教育」という理屈をつくったというのは邪推かもしれませんが、大きな反発もなく土曜日がお休みになりました。
ただ、「ゆとり教育」で学習内容は削減されましたが、ほぼ同時に始まった学校5日制で授業日数が減ったため、「ゆとり」のある授業にはなりませんでした。
現在は、「ゆとり教育」が終わり学習量も増えましたが、土曜日はお休みのままですから1日当たりに習得しなければいけない量が増え、子ども達の負担はかなり増しています。
教育を受けた世代ごとに、国の教育方針はコロコロと変わっているので、親の常識は子の非常識となりかねません。
昔の自分と同じように…ではなく、正しい情報を集めることが大切です。
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