内閣府の調査(H30年度「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」)によると、日本人の若者は他国の若者に比べ「自己有用感」と「自分への満足度」の関連度が高いようです。
要するに日本人の若者は「社会に役に立っているか」が自分の価値への判断に直結する傾向が強いのだと考えられます。
「人の役に立ちたい」という考えは一見すると良いことに感じますが、「他人に評価してもらえる能力が無い自分はダメだ…」という自信の無さにもつながってしまいます。
「人と関わる仕事がしたい」と考える学生も多いですが、実際に接客の仕事をしてみたら、苦手なお客さんへの対応に疲れてしまうなんてこともあるようです。ちょっときつい態度を取られると落ち込んでしまったり、過度にストレスを感じてしまいます。
学生時代は、仲のいい人に囲まれた生活を送りやすいので、人と関わることの幸せを感じやすいのですが、仕事をはじめるとたとえ苦手な人であっても避けるのが難しいこともあります。
心理学者のエリクソンは、思春期・青年期の課題を「アイデンティティの確率」と表現しました。高校の授業で習った記憶のある人もいるかもしれません。
社会(周囲の人)の価値観に左右されない自分自身の評価軸をつくっていくことが思春期の若者が社会に出ていくうえで大事です。
そのためには、一見役に立ちそうにないことでも色々なことに取り組んでみたり、難しい目標に試行錯誤しながらチャレンジしたりやってみたり、良い自分もダメな自分も全部のみこんだうえで自分を知っていく必要があります。「受験」という課題もその一つで、試練があるから人は成長します。
「人の役に立ちたい」という気持ちも、社会の目を気にして義務感から生まれているものではなく、望み通りの人生を歩む満ち足りた心から湧いてくるものなのだと思います。
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