最近、教育業界でもデジタル化が進んでいます。アシストでは20年以上前から映像教材を開発しており、大きな変化は感じていませんが、業界全体としては分水嶺を迎えているのかもしれません。
ただ、いち早く授業のシステム化を進めてきたからこそ感じることがあるのですが、最近の傾向として、デジタル化やAIなどを過信しすぎているのではないかという懸念を抱いています。
たとえば、今年から東京都で自動運転タクシーの試験導入が予定されています。自動運転が全国に広がれば、そのメリットは計り知れません。しかし、事故は起こらないのか、なぜ人口の多い東京で試すのかといった不安も少なくないでしょう。
システム化やAIの導入によって、人為的なミスは減少する一方で、システムエラーの完全な防止は現時点では不可能です。ChatGPTのようなAIも、時には不正確な回答をすることが知られています。
昨年の正月、羽田空港で発生した航空機事故は人為的なミスが原因とされ、その結果、ミスを防ぐためのシステム管理が強化されることとなりました。一方で、2018~2019年に発生したボーイング社の飛行機事故のように、システムの欠陥が原因となったケースも記憶に新しいです。
人為的なミスもシステムエラーも、完全に防ぐことはできません。そのため、システムによるチェックと人の目によるチェック、両方の役割が必要です。
さて、最近増えているAI教材は、システムだけで完結するものが多いようです。これらは、指導する塾や学校の人件費削減を目的として開発されていると思われます。そのため、指導経験がない人や学力が十分でない人でも、教室を運営できてしまいます。
しかし、システムエラーが発生した場合、誰が対処するのか、また、本当にシステムの指示通りに勉強を続けることが最適なのか、といった疑問が残ります。理想のデジタル教材にはこうした懸念が影響しているからこそ、なかなか出会えないのだと感じています。
一方、アシストの学習システム「システムAssist」では、あえて人の手による指導部分を残しています。すべてをシステムで完結させた方が楽ではありますが、人の手による指導とシステムによる指導、二重のアプローチが現時点では最適だと考えています。
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