「時間をかけて問題を解くのは悪いことですか」――ある日、中学生の生徒にこう尋ねられました。
きっかけは、教室で配った小テスト。5分もあれば解き終わる単純な知識問題に三十分以上取り組み、途中で「分からないところは空けてもいいから提出してごらん」と声をかけたときのことです。
“頑張っている” だけでは伸びない理由
学校では「時間をかけて粘り強く考える姿勢」が褒められる場面があります。課題研究や読書感想文のように、腰を据えて向き合うこと自体が学びになるケースでは確かに大切です。しかし、高校入試や定期テストで得点を競う場面では事情がまったく異なります。試験には必ず制限時間があり、知識問題は“分かるか、分からないか”を瞬時に判断できなければ高得点は望めません。限られた時間を深掘りではなく“取捨選択”に当てる――これはテストで点を取るうえで欠かせない思考習慣です。
先回りして注意しすぎない
このような話をすると、「はじめから5分できり上げたら良いのに」「もっと早く声掛けをすれば良いのに」と思う人もいるかもしれません。しかし、成績を伸ばすためには、普段、家や学校でどのように勉強しているのかを把握する必要もありますし、問題にならない所で失敗させてあげることも大切なのです。人は失敗をしないと学ばない生き物です。30分以上、時間をかけてそれから復習する場合と、5分で切り上げて復習に時間をかける場合、どちらの方が短い時間で習得できるか実感してもらわないと、同じようなことを家や学校で繰り返してしまいます。
「切り上げる勇気」が学力を伸ばす
もちろん、じっくり思考を深める記述問題や探究型課題には時間を惜しまない指導を行います。しかし「覚えていない」「手が動かない」と分かった瞬間に――つまり「その場で考え続けても得点力が積み上がらない」と判断できる瞬間に――潔く次の手を打つことが、限られた学習時間を最大限に活かすカギです。
まとめ
“時間をかける=努力” というイメージは根強いものの、入試の現場で求められるのは 「今この1分を何に投資するか」を判断する眼です。アシスト習志野校は、ただ机に向かう時間を増やすのではなく、「短く解く」「速く復習する」「深く考えるべき問題に時間を残す」――この3点を大切にしています。もしお子さまが「わからない問題に何十分も止まってしまう」「テスト本番で時間が足りない」と悩んでいるなら、ぜひ一度ご相談ください。時間の使い方が変われば、点の取り方も大きく変わります。
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