ウナギの蒲焼(かばや)きと言えば、江戸の食文化としてお馴染みです。
◆日本人はいつからウナギを食べている?
日本では古くからウナギを食べていたらしく、縄文時代の遺跡からウナギの骨が出土しています。
ウナギには血液毒があり生では食べられないため、その頃から焼いて食べていたのではないかと思われます。
◆蒲焼きと言えば江戸?
江戸の食文化としてお馴染みのウナギの蒲焼ですが、発祥は上方(関西)と言われています。蒲焼きのルーツは関西ですが、ご飯に乗せて食べる鰻丼は江戸が発祥のようです。
江戸時代、人形町(東京日本橋)の芝居小屋の主、大久保今介という人が、小屋の人に熱いご飯を入れた器を持たせ、ウナギ屋で蒲焼きをのせてもらい、持って帰らせて食べていました。これが鰻丼のルーツです。
◆海外のウナギ料理は?
実はイギリスや中国など、他国でもウナギは食べられています。ロンドンでは鰻ゼリー寄せがソウルフードとして親しまれています。
海外のウナギ料理はぶつ切りにして食べるものが多く、個人的には食べにくいなと思います。なお、世界の漁獲量の7~8割は日本で消費されていることから、日本人がどれだけウナギ好きかがわかります。
◆なぜ、日本で人気なのか?
ウナギを割くことが大きな発明だったのだと思います。骨も取るため、非常に食べやすくなります。
割くためにはよく切れる刃物が必要です。昔から腕の良い職人が育ち、質の良い道具が作られてきた日本だからこそ、ウナギ料理が発展したのだと思います。
ちなみに蒲焼には欠かせない炭は中国発祥ですが、品質は日本が一番良いと言われています。
◆漁獲量は減少
次の要因により漁獲量が減少しています。
①自然環境の変化(潮目の変化)
②生息する河川の環境悪化
③薄利多売(中国など安い労働力で加工しやすくなった)
どのように保全していくかが課題ですね。
◆ウナギの養殖について
養殖のウナギも出回っていますが、その多くは天然のウナギを捕まえて育てたものです。
完全養殖(養殖したウナギが卵を産んで育てる)はコストが高く、採算が合いません。以前は1匹100万円していました。現在ではコストは低下しつつありますが、それでも高コストです。
完全養殖は、ウナギのエサが何か分かっていないことが課題です。成功例はサメの卵を与えていましたが、そもそもサメの卵が希少なため、他の餌探しが課題となっています。
さて、最近の学校教育ではSDGs(持続可能な開発目標)が一つのテーマとなっています。
将来にわたってウナギ料理を楽しむためにはどうしたらよいのか、ウナギが好きな人は特に、考えてみて欲しいと思います。
【おススメの記事】
・私立高校の選び方~高校入試個別相談会の心得!
・S模擬とV模擬の違いとは?
【新・個別指導アシスト習志野校について】
・成績アップの秘訣!効果抜群のトリプル指導で合格へ導きます!
・学びホーダイ‼とは?
・よくあるご質問