社会などの暗記科目について「覚え方がわからない」と相談を受けることがあります。
勉強が苦手な人よりも、むしろ成績上位の生徒から聞かれることが多いです。成績上位の生徒ほど、常により効率的な学習法を追求する姿勢が身についている傾向にあります。
成績は周りと比べての順位なのだから、より効率的に勉強することは大事です。ただ忘れないでほしいのですが、暗記の基本はコツコツと繰り返し取り組むことなんです。
効率的な暗記法は、限られた時間の中で反復する回数を増やすことだからです。
世の中には宣伝のために、「私の授業を聞けば一発で覚えられる」とか、「○○学習法なら効率的に覚えられる」とか、楽して周りを出し抜けるかのような怪しい学習法をちらつかせる人もいます。
楽して大金を稼ぐビジネスも、楽して痩せるダイエットも、ほとんどの人が失敗するように、楽して成績が上がる学習法もほとんどの人が失敗します。
効率の良い学習法を追求するのは良いことです。
どんどんやってください。
私の学生時代の勉強法も、かつての生徒がやっていた勉強法も、グループ教室の成功事例をもとにした勉強法も、出し惜しみなくお伝えします。
しかし効率の方向性を間違えてはいけません。
効率の良い暗記方法の基本的な考え方は次の通りです。
・情報を集約する
⇒学校の教科書でも、塾のテキストでも、この一冊だけ目を通せばよいというものを「つくる」
⇒「見つける」のではなく、必要な情報をドンドン書き込んで「つくる」
⇒わからないことがあったときに教科書を見て、塾のテキストを見て、ノートを探して、先生に聞いて…というロスタイムを減らす
・反復回数を増やす
⇒1度で暗記できるのはほんの一握りの天才だけ、定着するまで何度も反復する
⇒定着したと思っても忘れないように時々は反復する
⇒最低3回、なるべく5回以上反復できるようにスケジュールを組む
⇒反復しやすい教材を選ぶ
⇒学習を継続するための方法を考える(塾・家庭教師・保護者の指導、学習管理アプリの使用)
・テストをする
⇒ただ眺めるのではなく問題を解く
⇒教科書なら読んだ後に閉じて重要語を書き出す、その用語の説明を書いてみるなどテストする
⇒常に覚えられたかチェックし、覚えたものと覚えられないものを区別する
⇒覚えにくいものは反復の回数を増やす
⇒テストしやすい教材を選ぶ
・他の知識と結びつける
⇒全体の流れを意識して覚える
⇒関連する項目と結びつけて覚える
⇒似ている用語はその違い、出題時の見分け方を明確にして覚える
⇒このような工夫をしている教材を選ぶ
・人より早く始める
⇒早く始めれば1日当たりの時間は短くても効果を得やすい
⇒「1日だけ1時間」より「30日間2分ずつ」の方が定着しやすい
⇒1日の時間は短くても継続するれば大きな成果を得られることを意識する
人が新しいことを覚えるためには7回の学習が必要だといわれています。
回数に個人差はありますが、1回で覚えられる天才はそうそういません。
ちょっと取り組んで覚えられなかっただけで「覚えるのが苦手」と思い込んでしまう子供、子供に3~4回教えたけど身についていないからと「何回教えたと思ってるの!」とイライラしてしまう親、気持ちもわかりますが単純に回数が足りていないだけかもしれません。
近隣の中学校はもうすぐ定期テストです。
なかなか点数が伸びないという人は、もうひと頑張りして繰り返す回数を増やしてみましょう。
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