ドイツのことわざに「In der Kürze liegt die Würze」というものがあります。
日本語に直すと「簡潔さが機知の味」で、簡潔に表現することが効果的であるという意味で使われます。
このことわざは、受験勉強においても非常に重要な考え方だと思います。
受験勉強においては、限られた時間の中で多くのことを覚えなければなりません。そのため、情報を簡潔にまとめることが求められます。例えば、教科書やノートを読み込んでいく際には、重要なキーワードやポイントを簡潔にまとめることが大切です。
また、問題演習においても簡潔さが求められます。問題文や図表を読み込んでいく際には、余計な情報にとらわれず、問題の本質を見抜く必要があります。問題の本質を見抜き、適切な解法を選択することができれば、限られた時間の中でより多くの問題を解くことができます。
一方、「わかりやすい授業」を追求すると、「簡潔さ」とは真逆のものになる場合があります。
わかりやすい授業に欠かせないのが「具体例を交えた説明」や「視覚的にわかりやすい資料を用いた説明」です。
一つ一つの事柄に対して、具体例や資料を用いた説明をした授業は確かにわかりやすいのですが、その分時間が掛かってしまいます。
だから学校や塾の授業では、先生たちが何とかスケジュール通りに授業を終えられるよう、どこに重点を置いて説明すべきか悩みながら授業を組み立てます。
生徒たちの興味をひく話ばかりの授業は楽しいかもしれませんが、それで授業が進まない(カリキュラムが終わらない)と、結果的には生徒たちが困ってしまうんですね。
YouTubeなどで他塾の先生の動画を見ていると、時間内に授業を終わらせるという制約が無いためか、ひたすらに「わかりやすさ」を追求したものが多いと感じます。
もし無料公開の動画は楽しいのに実際の授業は…と思ったら、それは成績を伸ばすという責任があるかないかの違いと言えるかもしれません。
集団授業でも、年度のはじめの頃は楽しい授業をしてくれる先生が大人気なのですが、受験が近づくにつれて淡々と無駄のない授業をしてくれる先生の方が生徒の成績を伸ばし、結果的に人気を集めるというのもよくある話です。
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