最適な勉強方法というのは、学習の段階によって異なる場合があります。高校受験の対策としては正しい方法でも、大学受験では通用しなくなることがあります。
本記事では、英語を例に話したいと思います。
高校受験の英語では、スラッシュを使って文の意味のまとまりごとに区切るなどして、前から少しずつ訳していくように教わることがあります。しかし、大学受験対策、特に難関大学対策では、1つの文を最後まで見て(文型なども含めて)文の構成を確認した上で訳していくことが大切です。
例えば次の文を訳してみてください。
What is your brother like?
これをスラッシュを入れながら訳したとします。
What / is / your brother / like?
何 / です / あなたの兄(弟)/ 好き?
「あなたの兄(弟)は何が好きですか?」となってしまい、誤訳になります。
「like」には「好き」という動詞の意味だけでなく、前置詞「~のような」としての意味があります。
全体の構成を見ていると、be動詞の「is」があるため、「like」は動詞ではなく前置詞として使われているとわかります。
正しい訳は、
「あなたの兄(弟)はどのような人ですか?」となります。
短い文を例に挙げましたが、難関大学レベルの長文では、1つ1つの文が非常に長いため、全体を把握してから訳していかないと誤訳の可能性が高まります。
このような話をすると、「はじめから教えてくれたらよかったのに…」という生徒もいますが、
中学生を相手に、スラッシュを入れながら訳すように教える先生が多いのは、
高校受験「英語」は、1つの英単語で1つの意味を覚えておけば訳せるレベルの問題が中心だからです。
難しい文を読む必要がある難関校受験者でない限り、スラッシュを入れながら訳していく方法は理解もしやすく、
有効な学習方法の一つです。
でも、文章のレベルが格段に上がる大学受験では同じ解き方では対応できません。
常に一定のレベルの生徒にだけ指導をしている先生でない限り、生徒の学力や目標に合わせて教え方を変えていくことは、よくあることです。
基礎が身についていない生徒と、基礎が身について応用にチャレンジする生徒、最難関入試レベルにチャレンジする生徒、それぞれ指導法は異なります。
生徒の皆さんは、新しいアプローチで学習に取り組むことを嫌がらず、常に最適な学習方法を探してほしいと思います。
困ったときは、あなたの学力・目標を把握していて信頼のできる先生に、適宜、相談してください。
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