全国の小学6年生を対象とした学力テストの結果を見ると、2人に1人が「三角形の面積」すら求められません。
(参考:国立教育政策研究所HP:https://www.nier.go.jp/21chousakekkahoukoku/index.html)
小6の成績上位層を中心に約15%が中学受験をすることを考えると、小学校の教科書内容が身についているだけで、中学では上位30%(偏差値60くらい)が狙えることになります。もちろん中学生になってからの学習も大事ですが、中学受験をしない小学生の場合、応用問題よりも基礎の徹底に時間をかけた方が効果が出やすいです。
基礎とは何かというと教科書内容のマスターです。計算速度を上げる特別な訓練をしなくとも、学校では習わないような応用問題に取り組んでいなくとも、教科書内容を徹底するだけで小6の半分に勝てます。
逆に、教科書内容が理解できていないのに、あれこれと手を伸ばしても消化不良になることが多いのではないでしょうか。小学校のテストは平均点が高いので気づきにくいのですが、たくさん勉強させてきたと思っていたのに中学生になってから思いもよらぬ点数を取ってしまうことも多いようです。
学校の教科書内容をマスターすればいいのだから、学校の教科書や学校の教科書内容を網羅した塾用テキストなどをメインに学習すればいいのですが、気づかないうちに偏った学習をしてしまうことも多いです。計算だけ…のように単元を絞った学習は特に注意が必要です。
「○○の単元が苦手」のような場合は、反復回数が足りないか、元となる単元の復習が不足しています。子どもが小さいときは、歯磨きをするのも、着替えをさせるのも、箸の練習をするのも、一つひとつのことが出来るようになるまでに時間がかかるものだと分かりやすいのですが、子どもが大きくなるにつれて少し教えたらわかってくれると誤解します。新しいことを出来るようにするためには、ある程度の練習が必要なので、マスターするまで反復して取り組む必要があります。
また、教えても理解してもらえないという場合は、もととなる単元(前学年の内容など)にさかのぼって学習してみましょう。最近は学校の教科書の目次部分に、新たに学習する単元について(以前に学習した)どの単元がもとになっているのか記載してくれているものもあります。教科書に記載が無くても、出版社のホームページなどで公開されていたりします。たとえば算数の教科書でシェアの高い啓林館のホームページには領域別系統表が公開されています。
(参考:啓林館HP「https://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/sho/text_2020/sansu/)
学年や時期によっては「中学生のテキストを使って復習をする」と割り切ってみるのも良いかもしれません。中学生の学習内容は小学校内容がベースになっています。たとえば中学1年生の数学は、四則演算、文字式、文章題(方程式)、比例反比例、図形の面積・体積など、主に小学校4~6年で学習している内容がほとんどです。だから中学校の予習をしてみて、出来ていないがあれば重点的に復習する、といった考え方も有効です。
個人的な意見ですが、一般の書店で販売されている問題集などは、(小学生向けに比べ)中学生向けのものの方が教科書内容を網羅したものが多く、偏りが少ないため、教材選びの失敗も起こりにくいように思います。
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