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【大学入試】「名前」を知ると世界が変わる?――上智大の過去問から考える、言葉のふしぎ【新・個別指導アシスト習志野校】

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こんにちは。習志野市藤崎6丁目の新・個別指導アシスト習志野校です。


前回は、大学入試の現代文から「会社とは誰のものか」という少し硬派なテーマをご紹介しました。今回は同じく上智大学の過去問(2000年度)から、もう一つ別の興味深い文章をご紹介したいと思います。


テーマは、私たちが毎日何気なく使っている「言葉」についてです。


著者は「言語人類学」のスペシャリスト

今回の問題文の筆者は、慶應義塾大学名誉教授の唐須教光(とうす のりみつ)氏です。唐須氏は英語学にとどまらず、言語人類学や記号論といった幅広い分野を専門とする研究者です。


私たちは普段、言葉を単なる「コミュニケーションの便利な道具」くらいにしか考えていないと思います。しかし、文化や人間の営みを深く研究してきた唐須氏は、入試問題に採用された文章のなかで「言葉こそが、人間の文化や現実そのものを形作っている」という鋭い事実を突きつけます。


人間は「本能」を失って「文化」を作った

文章は、人間と動物の根本的な違いからスタートします。


動物は「本能」というプログラムに従って生きています。何を食べるべきか、どう行動すべきか迷うことはありません。しかし人間は、進化の過程でこの本能の導きを失ってしまいました。


頼るべき道しるべを失い、混沌とした世界に放り出された人間は、生き延びるために自分たちで新たなルールや秩序を作り出しました。これが人間の「文化」です。


文化はやがて「第二の自然」になる

しかし、面白いのはここからです。 人間が生きるために作り出したはずの文化(社会の制度や決まりごと)は、やがて人間自身の行動を「こうすべきだ」「こうしてはいけない」と外側から縛るようになります。


本来の自然(本能)に代わって、今度は文化が人間の行動範囲を決めるようになる。唐須氏はこの論理の展開を、文化が人間にとっての「第二の自然」になった、と表現しています。


「名前」を知って初めて、花はそこに存在する

そして、この文化の最たるものが「言語(言葉)」です。


私たちは普段、「すでにそこにある物」に対して、後から言葉のラベル(名札)を貼り付けていると思っています。しかし、筆者はそうではないと言います。


たとえば、道端に咲いている小さな花。いつもなら風景の一部として見過ごしてしまうのに、「あ、これは〇〇という花だ」と名前を知った瞬間、急にその花がくっきりと、いきいきとした存在感を持って見えてきた経験はありませんか?


切れ目のない景色の中から、言葉が特定の対象を切り取り、私たちに認識させる。つまり、人間は「言葉を通してしか現実の世界を構成することができない」のです。だからこそ、使う言語体系が違う国の人々は、見えている現実(世界)も全く異なるものになる、と筆者は結論づけています。


「なんとなく」を排し、言葉の意味を突き詰める

いかがでしょうか。こうした文章を読むとき、つい「要するに、言葉は大事だということね」と、自分の感覚でわかった気になってしまいがちです。


しかし、入試の現代文ではその「なんとなく」が一番の落とし穴になります。


「文化が第二の自然になるとはどういうことか」「言葉が現実を作るとは、誰が何をしていることか」。文章に書かれている原因と結果のつながりや、言葉の正確な定義を、ごまかさずに一つひとつたどっていくこと。 現代文の学習とは、言葉の意味を突き詰め、文章の構造を客観的に読み解く訓練に他なりません。


日々大量の情報が流れてくる現代において、「書かれていることを正確に読み取る力」は、子どもたちが賢く生き抜くための強力な武器になります。


家事や仕事の合間に、たまにはこうした入試問題の深いテーマに触れてみると、いつもの日常風景もまた少し違った「現実」として見えてくるかもしれませんね。




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基本情報

名称新・個別指導アシスト習志野校
フリガナシンコベツシドウアシストナラシノコウ
住所275-0017 習志野市藤崎6-18-5 和田ビル1階
アクセス京成本線京成大久保駅より徒歩13分
電話番号047-405-9918
メールアドレスinfo@assist-n.com
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開業日2019年03月01日
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