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【芝浦工大柏の国語】強い言葉ほど伝わらない?――スポーツ新聞から考える「表現」の不思議【新・個別指導アシスト習志野校】

新・個別指導アシスト習志野校

こんにちは。習志野市藤崎6丁目の新・個別指導アシスト習志野校です。


国語の入試問題を読んでいると、ときどき「こんな話まで入試に出るのか」と思わず笑ってしまうような文章に出会います。


2025年度の芝浦工業大学柏高等学校(第1回)の国語で出題された、清水幾太郎『日本語の技術―私の文章作法―』もその一つです。テーマは「強い表現」。ところが、その説明に登場するのが、なんと昔のスポーツ新聞のプロレス記事なのです。



とにかく言葉が強いプロレス記事

筆者は、スポーツ新聞のプロレス記事を例に挙げます。そこには「悶絶」「皆殺し」といった、日常生活ではまず目にしないほど強烈な言葉が並んでいたといいます。文字だけを見れば、とんでもない事件が起きているようです。


しかし、読者はもちろん知っています。

これはプロレスの記事である。


試合では激しい攻防が繰り広げられていても、その言葉を文字どおりの意味で受け取る人はいません。ここが筆者にとって面白いところでした。これほど強烈な言葉を使っているのに、その強烈さを、読者はある程度差し引いて読んでいるのです。


強くすればするほど、強くなくなる?

普通に考えると、表現を強くしたければ、強い言葉を使えばよさそうです。「驚いた」より「ものすごく驚いた」。さらに強くしたければ、もっと刺激の強い言葉を選ぶ。そうやって言葉の強度を上げていけば、気持ちも強く伝わりそうに思えます。


ところが、この文章を読んでいると不思議なことに気づきます。強い言葉が何度も使われると、読む側もその表現に慣れてしまうのです。スポーツ新聞に毎日のように猛烈な言葉が並んでいれば、「今日も派手に書いているな」と受け流すようになる。書き手はさらに強い表現を探さなければならなくなります。


伝えようとして言葉を強くしているのに、強くすればするほど、その言葉が効かなくなっていく。

ちょっと皮肉な話です。



そもそも、なぜ強い言葉を使いたくなるのか

ただし、筆者は強い表現を単純に笑っているわけではありません。そもそも言葉というものは、自分が感じていることをそのまま相手に渡せる道具ではない、と考えています。たとえば「火」という文字を見ても熱くありません。文字に触っても、もちろん火傷はしません。


それでも私たちが「火」と聞いて熱さをイメージできるのは、本物の火を見たり触れたりした経験があるからです。では、「不安」や「憤り」のように、形も温度もない心の中の感情だったらどうでしょう。自分が感じているものを、そのまま相手に見せることはできません。頼れるのは言葉だけです。


だからこそ、

「もっと強い言葉を使えば、この気持ちが伝わるのではないか」

と思いたくなる。筆者は、そういう心理そのものは自然なものとして捉えています。



入試問題なのに、プロレス新聞の話

評論文というと、抽象的で難しい文章を延々と読まされるイメージがあるかもしれません。でも今回の文章では、

「火という文字に触っても火傷しない」とか、「プロレス新聞の表現がどんどん激しくなる」といった妙に身近な例から、「言葉はどこまで本物の感情を伝えられるのか」というかなり大きな問題へ話が進んでいきます。


もちろん入試では、「プロレスの記事って面白いな」で終わるわけにはいきません(笑)。具体例が筆者の主張とどうつながるのかを読み取らなければならない。


でも、試験問題として読むのをいったんやめてみると、なかなか面白い話です。


一番強そうな言葉を選べば、一番強く伝わるとは限らない。


むしろ、強い言葉ばかりが並んでいると、読む側はその強さに慣れてしまう。普段何気なく使っている「言葉」というものは、思った以上に扱いの難しい道具なのかもしれません。



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基本情報

名称新・個別指導アシスト習志野校
フリガナシンコベツシドウアシストナラシノコウ
住所275-0017 習志野市藤崎6-18-5 和田ビル1階
アクセス京成本線京成大久保駅より徒歩13分
電話番号047-405-9918
メールアドレスinfo@assist-n.com
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開業日2019年03月01日
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