足がつるとは、ふくらはぎや足の裏などの筋肉が収縮したままの状態になり激しく痛む状態で「こむら返り」とも呼ばれます。しばらくすると痛みは治まるのでたまになら気になりませんが、頻繁に起きると辛いので相談に来られる方も多い症状です。

　主な原因を漢方では筋肉の潤い不足と考えています。潤いが不足していると筋肉や皮膚、粘膜などに影響が出てくるため、疲れやすい、だるい、目がかすむ、目が乾く、目が疲れやすい、一時的な視力の低下、目の充血、ばね指、乾燥肌、舌にひび割れがあるなどの症状も表れます。
　
体の潤いは津液(しんえき)とよばれ単純な水では無く、飲食物から取り入れた水分に「気」が入り創りだされます。そのため単純な水分補給だけでは補いきれません。潤いを補う漢方薬として枸杞子(くこし)や地黄(じおう)、山薬(さんやく)、山茱萸(さんしゅゆ)、麦門冬(ばくもんどう)などを服用すると効果的です。

　また足がつる原因は他にも、ミネラルの不足や糖尿病や肝臓の病気、高脂血症の薬の副作用なども考えられます。長引く症状は専門家に相談してください。