令和3年度（2021年春）の大学進学実績では、各都道府県で公立高校の躍進が目立ちます。

なぜか？

昨年はコロナによる休校で、部活動が活動停止となり、早期引退となった生徒が多かったことが要因だと推測されます。

例年であれば夏まで活動をする部活も春先に活動停止となり、そのまま受験勉強に専念した生徒が多かったということです。

一方、公立高校が躍進したということは、私立高校は相対的に合格実績が振るわなかったということを意味します。

公立高校の生徒たちが受験に専念できたことで、そもそも受験勉強に専念している私立高校の生徒たちの優位性が失われました。


今年の様子を見ると、今後は緊急事態宣言が発令されても学校は休校にならず、部活動の引退時期は元通りになるでしょうから、2022年（令和4年度）入試では、私立高校の巻き返しが予想されます。

進学実績は2021年だけを見ては判断を誤ります。（結果的には）たまたま部活を早く引退できたから受験で成功した生徒たちがたくさんいるからです。

部活が活動停止となっただけでなく、公立高校は休校時の学習指示も後手に回ったところが多く、自由な時間がたくさんありました。その期間、自主的に勉強できたかどうか、が受験の明暗をわけたのではないでしょうか。

部活にのめり込んでいたり、コロナを理由に勉強を疎かにした受験生が、早期に受験勉強に専念した人たちと同じ結果を得られると考えるのは無理があります。それを踏まえて、今、受験生は何をすべきか、自ずとわかるはずです。

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