ネットニュースでおもしろい記事があったので、少しばかり私見を述べたいと思います。
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Yahoo!ニュース「麻布、開成、武蔵も…学習塾に支配される名門進学校の厳しい現実(田中幾太郎)」
[記事の要約]
・昔は名門進学校が学習塾の動向を気にする(交流する)ことはほとんどなかった。
・今では名門校にばかり集まっていた“出来る生徒”が新興校にも進むケースが増えてきた。
・学習塾は交流のある(情報の多い)学校ほど受験生に紹介しやすく、学習塾にアピールをする学校が増えた。
・学習塾を軽視すると名門進学校であっても生徒集めに苦心する。
この記事から考察できることが2つあります。
①名門進学校でも生徒集めに苦労している
「学習塾を活用」することは、最も簡単で安価(やり方によっては無料)な生徒集めの方法です。学校のことを説明する、聞かれたことに回答するだけで、受け身の姿勢でも宣伝ができます。
一方で、受験生親子にとっては容易にネットで情報を集められるようになりました。昔であれば、誰もが知っている名門校ばかりに人気が集中していましたが、いろいろな学校を比較し、自分に合った学校を選ぶ時代になったと感じています。
この記事が言及するほど、塾に進められたら学校をそのまま受験する時代でもありません。
少子化の進む現代は、限られた人数の受験生を学校が取り合う時代です。名門進学校であっても、ただ待っているだけでは生徒集めに苦心するようになったというだけの話です。
それを踏まえると「学習塾に支配される名門進学校」の実態は、広報活動に手を抜いたせいで生徒集めに失敗した学校と、様々な広報活動の一つの手段である「学習塾との交流」も活用して生徒集めに成功している学校との違いでしかありません。
学習塾との交流が多い学校は、受験生親子に向けの情報発信やイベント開催にも積極的な傾向にあります。
②名門進学校とは「優秀な受験生の囲い込み」に成功した学校である
この記事では、かつて東大合格者数トップ10の常連だった武蔵について、次のように言及しています。
「99年の7位(64人)を最後に、以降はずっとランク外。ここ5年を見てみても、2017年32人、18年27人、19年22人、20年21人、21年28人と、昔の栄光時代を知る者にとっては物足りない結果が続いている。」(記事より引用)
名門進学校は、
難関入試を突破した「もともと優秀な生徒」たちを「最難関大学に合格」させることで合格実績を積み上げていきます。
これは大手進学塾が多額の費用をかけて宣伝することで「優秀な生徒」を集め合格実績をつくりあげる手法に似ています。
優秀な生徒を最難関大学に合格させるノウハウと、成績を引き上げるノウハウとは異なります。手間暇をかけて成績を引き上げるよりも、もともと優秀な生徒を集める方が、はるかに簡単で確実です。そもそも成績を引き上げる力が学校にあるなら、東大合格者数が減少することもないでしょう。
結局、将来の受験のことを考えるのなら、名門進学校に進まなくても、受験指導ができる塾に通う方が確実です。
(関連ニュース)学校の授業だけでは難関大学に合格できない理由
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