集団指導の塾では、成績や学力に応じてクラス分けが行われることがありますが、大学受験を目指す高校生たちは、現状の学力というより、通学している学校の偏差値や志望する大学によってクラス分けが行われることがあります。
◆偏差値によるクラス分けの問題点
高校の偏差値に基づいてクラス分けを行う場合、入学直後では適切な判断ができることがあるものの、半年も経過すると大きな学力差が生まれています。また中学受験を経験した生徒の比率も増えています。中高一貫校の生徒は高校受験がないため、中学受験時と高校入学時(3年後)の偏差値には大きなギャップがあります。
そのため高校の偏差値だけでクラス分けを行うと、クラス内の学力差が大きくなる可能性があります。
◆カリキュラムの違いによる問題
塾の中には、地元の公立中学から3年制の高校に進んだ生徒と中高一貫校の生徒を同じクラスにしてしまう場合があります。しかし、3年制の高校と中高一貫校ではカリキュラムが全く異なります。上位の中高一貫校は中2~3から高校内容の先取りを始めていますから、学年の異なる生徒を同じクラスにするような状態になります。このようなクラス分けをしている塾は、学力ごとに分けているように見えて、実は志望大学によって分けていると見た方がよいでしょう。
◆志望大学によるクラス分けの注意点
受験生の中には現状の学力に対して高すぎる目標を持っている人が多いため、目標ごとにクラス分けをするとかなりの学力差が生じます。また、目標が高ければ高いほど、当然授業は難しく、「授業が難しくて続けられない」と感じる可能性が高いです。
自分の学力に合ったレベルから始めて徐々に難易度を上げていく方が、結果的により高い学力が身につくものです。
もちろん、「難しくても最後までやりきろう」とチャレンジしたい人には、志望大学に合わせたクラス分けの方が合っている場合もおります。授業についていくことができれば志望大学に合格できる学力が身につく、と考えると分かりやすいです。スタートが遅れたけど高い目標を達成したい人には、目標に合わせた授業を受けられる方がいいかもしれません。
どちらにしろ大学受験対策の塾代は高額なところも多いので、慎重に考えてましょう。
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